10倍株（テンバガー）を狙え！「テンバガーの条件」、「経験者が語る注意点」とは？

2021年8月10日2021年8月31日

1 テンバガーとは
2 テンバガーの条件
3 テンバガーを掴むために

テンバガーとは

テンバガーとは「株価が10倍以上になった銘柄」のことです。テンバガーの言葉の由来をご存じでしょうか。「テン」は「10」を表し、「バガー」は野球用語で「塁打」を表しており、１試合で10塁打と驚異的な数字を表現した事に由来します。（ハンバーガーは関係ありません。）

テンバガーの条件

投資家の夢ともいえるテンバガー。実はひろきちも一度、経験しています。次なるテンバガー候補は常にアンテナを張って探しています。どんな企業がテンバガーになりやすいかを紹介したいと思います。

継続的な高い成長

言うまでもなく、テンバガーに欠かせないのが「右肩上がりの継続的な高い成長」です。今後の成長、もしくは成長期待がないと、株価は上昇しません。営業利益率やROE（自己資本利益率）が高い方がいいに越したことはないです。ですが、一番注目すべきは売上げ高。Amazonのように、営業利益率が数％でも、高い売上げを右肩上がりで出すような企業を発掘しましょう！

オーナー社長

オーナー社長とは会社の創業者が社長であり、多くの株を保有している状態です。なぜ、オーナー社長がいいのかと言えば、目指すビジョンがあり、その達成に向けて「熱量」が大きいからです。

いわゆる歴史のある超大手企業は新卒でサラリーマンとして入社し、出世の道を歩み、社長まで上りつめるパターンが多いです。また、何かあれば、責任を取らされる熾烈な出世競争の中で、経営上大きなミスをしない（リスクを冒さない）ことが重視されます。リスクを回避し、保守的な経営になりがちです。当然、大きな成長も見込めず、テンバガーは難しいです。

そういった意味でも、オーナー社長は積極的にリスクを取りやすいです。

時価総額が小さい

100億円や300億円以内と言われることが多いです。そもそも株価が10倍になるとはどういうことでしょうか。時価総額が10倍になり、企業価値が10倍に上昇するということです。

トヨタの27兆円の時価総額が今より10倍の270兆円になるかと聞かれたら、「難しい」です。一方で、時価総額が30億円の会社が300億円になる方が可能性が高いです。

私の場合、300億円以内で探します。理由は100億円以内にすると、スクリーニングで引っかかる企業が少なくなるためです。広く企業を探すために300億円以内を一つの目安にしています。

新興市場に上場

「新興市場」とは新興企業（ベンチャー企業）が多く上場する東京証券取引所の「JASDAQ」や「東証マザーズ」等の市場のことです。他には名古屋証券取引所「セントレックス」や札幌証券取引所「アンビシャス」等があります。ベンチャー企業は成長に勢いがあるので、その分、株価も上昇しやすいです。なので、東証一部上場企業より、新興市場上場企業の方がテンバガーは狙いやすいです。

上場間もない

5年以内が目安です。理由は若い企業ほど、成長速度が速く、大幅な売上げ・利益増加が見込めるからです。

テンバガーを掴むために

テンバガーの条件を読んで、「成長力が高い小規模な企業がいい」ことはわかってもらえたかと思います。次に、テンバガーを掴むための注意点をお伝えします。

割安かは気にしない

市況によりますが、PERを気にしすぎると、テンバガーは掴めないかもしれません。成長すさまじい企業は当然PERも高くなりがちだからです。

購入タイミング

仕込み時はリーマンショックやコロナショックのような、暴落時がベストです。が、10年に一度と言われる暴落を待っていても、その間、株価はドンドン上がり続けます。テンバガーを狙うなら、あまり気にしない方がいいと言えます。

保有し続ける勇気

意外に難しいのが、「10倍になるまで保有し続ける」ことです。株式のパフォーマンスがいい人は「株式口座の存在を忘れている人」「お亡くなりになった方」と言われるくらい、人間は不必要に株を売買してしまう傾向があります。少し上がったところで売ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、好決算が出続けている限り、グッと堪えましょう。

私のオススメは200株以上、購入しておき、取得金額の２倍以上（ダブルバガー）になったタイミングで売るといった手法です。2倍以上の金額で売却すれば、購入金額以上、現金が戻ってくることになります（元は取れている状態）。この「元は取れいていて、精神的に安心できる状態で、残りの100株は最初から何もなかった物として、永久保有のスタンスでいます。」好決算が続けば、株価テンバガーも夢ではありません。