高配当を継続的に受け取る「高配当株」戦略!おすすめ優良銘柄、ETFを紹介!
目次
配当は安定的、継続的であるべき
株式投資の配当金だけで生活する「配当金生活」は誰しもが憧れるのではないでしょうか?私も一部の株式は「配当金を目当て」に投資をしています。
本題に入る前に、高配当株の目的に触れておきます。株式投資は主に2つの方法で利益を狙います。
- キャピタルゲイン:一時的な利益。株式投資では値上がり益(株を売って得られる売却益)。
- インカムゲイン:安定的、継続的に受け取れる利益。株式投資では、配当金、株主優待。(株を保有することで得られる)。
高配当株は配当を定期的に受け取る「インカムゲイン」に当たります。高配当株投資は「安定的」「継続的」であるべきことを押さえておきましょう。
高配当株を買うべき人
高配当株はこんな人に向いています。
- 「あまり難しいことは考えたくない。でも、株式投資に興味がある。」
- 「日々の値動きにやきもきせず、安心して株式を保有したい。」
- 「定期的な収入がほしい。」
高配当株戦略
結論からお伝えすると、「減配しない高配当株をNISAで買う」ことにより、配当金の最大化を目指すのが、私の高配当株戦略となります。
減配しない高配当株
私にとって、高配当株で1番重要なことは「減配しない」ことです。
減配すれば、配当が少なくなってしまうのはもちろん、失望売りで、株価も大幅に下落してしまいます。日本の上場企業の多くは利益と連動して配当が決まることが多く、企業業績により変動するのが一般的です。
なので、企業業績が右肩上がりに成長している企業(緩やかでもOK)か、企業が減配しないことを株主に約束(累進配当を宣言)している企業のいずれかを、投資対象としています。
NISAで買う
配当規を受け取る際、通常は約20%の税金がかかりますが、NISAで買うことで、配当金が非課税(約20%の税金がかからない)で受け取ることができます。
おすすめ銘柄
具体的なおすすめ銘柄をご紹介します。
三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループ(以下、三井住友FG)をおすすめする最大の理由は「累進配当を宣言しているから」です。累進配当とは「減配しない(昨年度と同じ or 増配)」ことです。累進配当を株主に約束している企業は数少ないです。
2008年度からの過去の配当実績はきれいな右肩上がりです。
言わずと知れた、メガバンクの1つ「三井住友銀行」も三井住友FGのグループ企業です。よほどのことがない限り、「累進配当を辞めます!」と前言撤回しないと考えています。
フリーキャッシュフローは「会社の手元に残った自由に使える現金」であり、配当の原資です。三井住友FGは2020年の国内フリーキャッシュフローランキングでは2位を獲得するほど、フリーキャッシュフローが潤沢です。
また、経営面でも優秀です。日本のメガバンクの中でも、ROEが7.6%と最も高く、経費率は最も低いです。
業績面では横ばいが続いていますが、2021年度は積極的なM&Aなどを行っています。例えば、以下のような例です。
アメリカの投資銀行業務で収入8位のジェフリーズと資本提携を発表。
インドのノンバンクを買収しました。戦略の1つである「マルチフランチャイズ戦略(アジア展開)」を着実に実行しています。
フリーキャッシュフローを活かし、更なる買収と業績拡大が楽しみです!
全国保証
もう1社挙げるなら、全国保証です。全国保証は上場以来ずっと連続で増配しています。(2021年9月時点で9期連続増配予定)
長期の配当性向は下記の通りです。予想配当性向も約33%と高すぎないです。このまま減配しないことを期待しています。
全国保証の主な事業内容は「住宅ローンの保証」です。住宅ローン保証を行う多くの会社は、金融機関の子会社や地域金融が共同出資で設立した会社です。全国保証は、特定の金融機関グループに属さない「独立系の保証会社」で最大手です。(金融機関全業態と提携の住宅ローン向けを柱とし、沖縄除く全国営業展開)
住宅ローン事業の最大リスクは「住宅ローンが支払われず、代わりに返済すること」です。しかし、代わりに返済する割合はわずか0.08%であり、直近3年で最も高い年で0.1%(1,000物件に1件)でした。業績は好調で、営業利益率は77%と非常に高いです。
配当だけでなく、株主優待はクオカードがもらえます!保有期間により、額面が変わります。(私も頂きました!)コンビニや本屋など幅広いお店で利用できるので、クオカードはほぼ現金みたいなものです。
保有期間 | クオカードの額面 |
1年未満 | 3,000円分 |
1年以上 | 5,000円分 |
おすすめETF
米国株で分散投資をしたい方におすすめのETFをご紹介します。
SPYD
S&P500高配当株指数をベンチマークし、S&P500の採用銘柄のうち、配当利回りが高いベスト80銘柄の株価を指数化したものです。
当然のことながら、配当利回りが高いのが特徴です。SPYDの配当利回りは2015年10月~2021年8月の期間で、3.4~8.6%で推移しています。大体、3.5~4.5%くらいのレンジで推移しています。
減配や無配となれば、ほかの企業と自動的に入れ替えてくれます。個別銘柄の日々のニュースを追わなくてよいので、楽です。構成銘柄は金融や不動産、公共事業の比率が高く、上位にはREIT(不動産投資信託)も組み込まれてます。SPYDの価格は景気に左右されやすいです。
VTI
VTIは米国株式市場のほぼすべてに連動します。米国株式市場は世界一の規模であり、長期投資に向いています。日経平均の連動型ETFより、VTIが人気です。
VTIの配当利回りは2011年~2021年8月の期間で、1.2~2.4%で推移しています。配当利回りだとSPYDより劣ります。なお、VTIの価格は時価総額の大きい企業に引っ張られる傾向にあります。
「ダウの犬」投資法
NYダウの高配当銘柄を買う投資法です。NYダウを構成するのは30銘柄しかありません。どれも米国を代表する優良企業であり、この30銘柄の中から選ぶため、倒産リスク等は極めて低いと言えます。
「ダウの犬」投資法は以下の手順で行います。
NYダウから高配当銘柄を選ぶ
NYダウの構成銘柄を、配当利回りの高い順に上位10社を選びます。(12月末の株価で算出するのが通例。)
投資資金を上位10社に均等に投資
リストアップした上位10社に均等に買い付けします。
1年後に再度NYダウから高配当銘柄を選び、上位10社に均等投資
1年後、NYダウ構成銘柄から配当利回りの高い銘柄を再度スクリーニング。上位10銘柄から外れた株は売却し、上位10銘柄に入ったものを新規に購入します。
※この間、配当金は再投資します。
上記のサイクルを毎年、機械的に行うことで、私情を挟まずに取引できるのがメリットです。
まとめ
いかがでしたか?「減配しない高配当株をNISAで買う」戦略で配当金をどんどん再投資し、複利の力で配当金生活(経済的自立、FIREのFI部分)を目指したいです!
twitterで優良な高配当株、株主優待などを発見次第、タイムリーにつぶやいていますので、是非フォローいただけると幸いです。
ひろきちのtwitter
https://twitter.com/hirokiti_blog
株価10倍(テンバガー)を達成した経験も踏まえて書いた「10倍株(テンバガー)を狙え!「テンバガーの条件」、「経験者が語る注意点」とは?」もよく読まれています。
その昔、JT(日本たばこ産業)を積極的に買っていましたが、減配しないという予想が外れストーリーが崩れたので、ほとんど売りました。なぜ、JTは減配しないと考えていたのかをまとめました。
どういった考えでJTを選んでいたのか、また失敗談としてご覧くださいw
くれぐれも、投資は自己責任で!
出典:三井住友フィナンシャル・グループ(個人投資家の皆様へ)
全国保証株式会社(配当情報)、全国保証株式会社(財務・業績ハイライト)
IRBANK全国保証(決算まとめ)
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