【米国株】為替が収益に与える影響をシミュレーション!ベストなドル転タイミングとは…?
兼ねてから、米国株は「株価が暴落し、景気後退により円高になったタイミングで開始しよう」と目論んでいました。
そこでやってきたのが、コロナショック!!
いよいよ、その時が来たかと思い、為替を確認すると、2020/3/9には、101.19円まで急落しました。これは約3年4ヶ月ぶりの安値です。
「ついに待ち望んだ投資チャンスが来た…!」そう思っていたのですが、そこから円安が進み、111.50円まで反発しました。。
「米国株が大底ではないにせよ、円高を待っていてはいつまで経っても米国株投資が始められないかもしれない。」「もしかしたら、10年に1度、それもずっと待ち望んでいたチャンスなのに逃してしまうかもしれない。」という機会損失を気にするようになりました。
そこで、為替を考慮して、米国株の値上がり・値下がりが日本円に換金した時にどのくらいの利益になるのかをシミュレーションしてみることにしました。
110円/ドルの場合
1ドル何円かを基軸(この表は110円)にし、為替の変化を横軸(背景色青色)に記載します。縦軸は株価の下落、上昇率です。
為替は現在2020/3/22の110円から始まり、過去の為替から、今後80円まで円高が進み、その後150円まで円安が進むことを想定しています。
そのため、110円→100円→90円→80円(徐々に円安が進み)120円→130円→140円→150円という時系列で横軸を記載しています。
注目してほしいのが、背景が赤い箇所所。文字通り、赤字です。
1ドル110円の時に買った株が、1ドル80円の時、30%上昇したとしても、日本円換算で94.5%、すなわちー5.5%の赤字です。
同じく、1ドル80円の時、20%下落しただけで、評価額は日本円で58.2%と約半分に目減りしてしまいます。
1ドル80円の時、株価が50%した場合、109.1%となり、約9%の利益となります。
100円/ドルの場合
1ドル100円の時に買った株が、1ドル80円の時、30%上昇したら、日本円換算で104%、すなわち+4%の黒字です。
同じく、1ドル80円の時、株価が変わらなくても、ー20%の赤字。
1ドル80円の時、株価が50%した場合、+20%の利益となります。
90円/ドルの場合
1ドル90円の時に買った株が、1ドル80円の時、30%上昇したら、日本円換算で115.6%、すなわち+5.6%の黒字です。
同じく、1ドル80円の時、株価が変わらない場合、約ー11%の赤字。
1ドル80円の時、株価が50%した場合、+33.3%の利益となります。
80円/ドルの場合
為替のドル高のピークと想定される1ドル80円の場合です。
当然、1ドル80円のまま、株価がー20%となると、日本円換算での株の価値もー20%です。
これまでの表で既にお気づきの方もいると思いますが、円高が進むほど、背景が赤い箇所所が減っていることにお気づきでしょうか。文字通り、赤字となる可能性が減っているのです。
そして、もう一つ大事なことがあります。
円高で買い、その後の円安を待てば、多少株価が下落しても、日本円換算での評価額は増えます。例えば、一番右端の1ドル150円を見てみると、株が-20%となっても、日本円換算での評価額は150%と、1.5倍に増加します。
一番上の表(1ドル110円の時)で見ても、1ドル150円になれば、株価が20%下落した場合に日本円の評価額は逆に+20%となっています。
ドル転のベストタイミング
以上のことから、どう考えても、円高の時にドル転するのが最も利益を上げられます。(日本円換算)
そうなると、関心事は「じゃあ、いつが円高のピークなのか?」という命題です。残念ながら、正直、そんなことはわかりません。ただし、過去の暴落時の動き(例えば、リーマンショック)を見てみると、暴落後80円近辺をうろうろと行き来していました。
そのため、「次回の円高のピークでも、80円付近には円高が進むのではないか?」と考えていましたが、そこまで円高は進まないかもしれません。
理由は以下の通りです。
米国や英国、ドイツの10年債利回りは約4%で現状よりずっと高かった
→リーマンショック
→FRB量的緩和
→米国の長期金利が急低下
→諸外国も金融緩和
→海外の長期債利回りは急低下
→元々、低金利だった円は相対的に上昇
→独歩高08年ドル円急落の再来は難しいかも https://t.co/dgzBrGa5Jv
— ひろきち🇯🇵🇺🇸株投資家。テンバガー達成 (@hirokiti_blog) April 12, 2020
一言でいえば、「円とドルの金利差がほとんどなかった」から、ドル安円高がリーマン後のような80円台までは進行しないと考えます。とは言え、FRBがドルを市場に大量共有しているのも事実です。
そのため、極端な円高を狙わずに、節目節目の円高タイミングで、分散してドル転(円をドルにする)するのがよいと思います。
(為替について気になる方は是非調べてみて下さい。)
なお、今回取り上げたドル円と株価、日本円に換算した時の上下率の数値は為替手数料を考慮していないので、実際には全体的にもっと厳しい数字となります。
こちらの
「【11月限定】ふるさと納税で、Amazonギフト券(5万円が10名、1万円が450名)に当たるキャンペーン実施中!」もよく読まれています。
私が考えた「株価暴落時に投資したいもの7つ」を厳選しました。さくっと読めます!
投資は自己責任・自己判断でおねがいします!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません