ドラクエウォークで「スクウェアエニックス」と「コロプラ」の株価はどうなる…!?

2019年7月14日

ドラゴンクエストウォーク 株 コロプラ スクウェアエニックス

ドラクエウォークが2019年中にリリース予定ですが、正式リリースに先駆けて2019/6/11からβ版が先行リリースされました。

ドラクエは国民的ゲームなので、いつリリースされるのかと心待ちにしているユーザーも多いと思います。

今回はそのドラクエウォークが「スクウェアエニックス」や「コロプラ」の業績や株価に与える影響を考察してみました。

ポケモンGOとの比較

ポケモンGO
ドラクエウォークは「位置ゲー」の一種で、現実世界の位置情報とリンクしてプレイすることができます。

そのため、よく「ポケモンGO」と比較されることが多いです。ここでも「国民的ゲーム」×「位置ゲーム」という観点から「ポケモンGO」と比較しながら、考えていきます。

ソーシャルゲームの売上げを推測する上で、必要な要素は「ユーザー数」×「1人当たりの売上げ(課金額)」の2つです。

ユーザー数

ドラクエのユーザーは日本だけではありません。世界規模で「ドラクエ」がどのような位置付けなのかを知らなければなりません。

世界で「ドラクエ」の認知度や人気度、これまでの累計販売数等を調べていたところ、スクウェアエニックスの松田社長の記事を発見。

その記事には「海外市場へ展開するのは難しい」とコメントがありました。。

一方、ドラクエウォークを海外市場へ展開するのは難しいと感じている。地図、位置情報の問題があり、運用も含めてかなりの手間がかかる。日本で開始するだけでもかなりの準備期間を要した。
出典:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/062500480/

以上のコメントから、ユーザー数はポケモンには到底敵わないことがわかります。

1人当たりの売上げ(課金額)

調べていくと、課金要素がポケモンGOより、ドラクエウォークの方が強いことがわかりました。

ここまで検討して、正確なポケモンGOの数値も公開されていないことや、ましてやドラクエウォークの1人当たりの課金額を算出することも、机上の計算に過ぎないと悟りました。。

という訳で、ざっくり算出していくことにします。

「スクウェアエニックス」「コロプラ」どっちが買い?

スクエニ ロゴ
ドラクエウォークのβ版が公開された翌日、「コロプラ」も「スクウェアエニックス」も大幅に下げました。評論家は「β版の評判がよくないから」というが、果たして本当でしょうか?

確かにネットのゲーム掲示板の評判は悪い。しかし、実際にβ版でプレイしているユーザーの生の声をTwitterで見ていると、非常に好意的でした。

これは掲示板が評論家と化したコアなユーザーがコメントしているからだと考えます。

私は生の声を信じます。

なので、「ドラクエウォークはポケモンGOに匹敵する程、流行る」と見ています。

課金要素がポケモンGOよりドラクエの方が多いこと、日本を代表する国民的人気ゲームであることから、「ポケモンGOと同じ売上げを日本で上げる」と仮定して話を進めます。

ポケモンGOの世界売上げが860億円(2018年度)で、日本はそのうち、33.5%を占めいています。
※ちなみに、世界で一番課金しているのは日本人のようです。

出典:https://forbesjapan.com/articles/detail/24777、https://www.4gamer.net/games/316/G031663/20180927010/

計算の結果、ポケモンGOの日本での年間売上げは288.1億円860億円×33.5%)です。
※細かい計算(為替やプラットフォーマ(AppleやGoogle)に支払う手数料)は割愛しています。

次のポイントは、ドラクエウォークの売上げを「スクウェアエニックス」と「コロプラ」の2社でどう分配するかです。

一般的にコンテンツ提供する方が多く割り当てられるので、スクエニが70%、コロプラが30%とします。

そうすると、スクエニが201.7億、コロプラが86.4億儲かります。

ポケモンGOの売上を決算に読み込んでいないと仮定して、ドラクエウォークがどれだけ会社の売上に貢献するかを計算すると、スクエニが107.4%、コロプラが118.9%となります。スクエニが7.4%、コロプラが18.9%売り上げを押し上げる想定です。

※現にコロプラはドラクエウォークを当てにしているのか、2019年の決算予想を立てていません…!

  スクエニ コロプラ
会社売上(億円) 2,710 457
ドラクエウォークの売上 全体(億円) 288.1
売上の分配割合 70% 30%
分配後の売上額(億円) 201.7 86.4
ドラクエウォークが会社売上を
どれだけ押し上げるか?
107.4% 118.9%


ドラクエウォークが株価に与える影響は「コロプラ」の方が大きそう
だとわかりました。したがって、コロプラについて深堀りしていきます。

コロプラ

コロプラ
コロプラについて、調べてみると、決算はガタガタで、しかも大きなリスクを抱えていることがわかりました。

決算

まずは業績データです。青の棒グラフが売上げですが、2016年をピークに綺麗な右肩下がりです。。

コロプラ 売上げ 推移出典:https://colopl.co.jp/ir/highlight/data.html

 

訴訟リスク

コロプラは訴訟問題を抱えています。訴訟の対象はスマホRPG「白猫プロジェクト」。訴えているのは任天堂。任天堂は5件の特許権侵害があるとして、配信停止などを求めています。
損害賠償は、2014/7の白猫プロジェクト配信以来、コロプラがユーザー課金で得た利益は400億円以上だとし、任天堂は400億円の請求権があると主張(特許法102条2項)。そのうち、一部請求として、弁護士費用4億円を含む44億円を請求しています。

ここでは割愛しますが、お互いの訴訟での主張の経緯を追って、調べれば調べる程、コロプラが敗訴するのではないかと思います。

コンプライアンスリスク

下記の株価を見て頂きたいです。
ドラクエウォークの発表がされたのが2019/6/3(下記チャートの黄色い背景箇所)です。「あれ!?発表前の5/24頃から株価が急騰しているぞ…!?」

そうなんです。真意は定かではありませんが、この株価チャートを見る限り、情報が漏れているのではないかと疑ってしまいます。

 

財務(資産)

念のため、資産も確認しておくか…と見てみると、驚きました!!なんと、現金を604億円も持っていました!

コロプラ 財務出典:https://colopl.co.jp/ir/highlight/bs.html

 

結論

売上げは落ちていますが、赤字でなく、黒字です。それに、この現金604億円…!

世界経済がリセッション(景気後退)に入るリスクもある反面、ドラクエウォークがコロプラの業績に与える影響も大きい。しかも、世の中はドラクエウォークに否定的な意見が多い。

そのため、私はPBR1倍の537円になった場合に、購入することを決めました!
もちろん、その時々の状況に応じて、変更するかもしれませんが。。

「ドラクエウォークで業績が大幅に改善する可能性があるのに、PBRが1倍割れをしているのはお買い得」という判断です。

ゲーム関連株だけあって、不確定要素が多いため、投資というより、投機(ギャンブル)に近いです。
投資は自己責任で!

投資

Posted by hirokiti