従業員持株会には入るべき!

2020年3月1日

従業員持株会には入るべき!

賛否両論ありますが、私は「持株会に入るべき」だと考えています。
実際に私も持株会をやっていました。もちろん、分析した結果、持株会で資産形成できそうな未来が描けたからです。

結果で言えば、テンバガー(10倍株)となりました。

正直、私自身もここまで上がるとは思っておらず、いい誤算でした。

今回は持株会のメリット・デメリットについて説明します。

メリット1:奨励金

持株会に入ると、奨励金がもらえる企業があります。
奨励金が持株会に入る最大のメリットです。

これが、めちゃくちゃありがたいのです。
奨励金が5%の場合、100万円を投資すれば、5万円の奨励金が出て、105万円分の投資ができます。

奨励金の有無とどのくらいの金額が奨励金となるのかは企業によって様々です。

むしろ、奨励金がもらえないなら、自社株は買わなくてよいです。
※他にもっと魅力的な株があるはずなので。

 

奨励金を出す企業の割合

では、実際に奨励金を出している企業がどのくらいあるのか、見ていきましょう。

奨励金は96.5%(3,071 社)支給されています。

※母数は東京証券取引所の「2017年度従業員持株会状況調査」の対象会社全体
出典:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/tvdivq0000001xhe-att/employee_2017.pdf

ほとんどの持株会で奨励金があることがわかりますね。

 

奨励金の相場

奨励金は企業の持株会によってバラバラです。

奨励金は出資額(投資額)に対し、何%上乗せするかで決まっていることがほとんどです。

わかりやすいように、100万円の投資額に対し、いくら上乗せしてくれているかをグラフにしました。(2018/3/31時点)

(クリックorタップで拡大表示します)

ボリュームゾーンは4~6万円が40%、次に10~15万円が35%となっています。
驚くべきは25万円以上も上乗せしてくれる企業が1%(会社数にして32社)いることです。
100万円の投資に対し、25万円を出してくれる超太っ腹な企業が上場企業で32社いることに驚きです。

(クリックorタップで拡大表示します)
出典:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/tvdivq0000001xhe-att/employee_2017.pdf

 

メリット2:配当金が再投資される

持株会でも、配当金はもちろんもらえます
しかし、この配当金は現金で給与と合わせて振り込まれるのではありません!

配当金がそのまま株の購入金額に充てられます。いわば強制的に複利効果が得られます。

複利の力を知っていても、まとまった金額がないと再投資(配当を得た同じ株の購入)はしにくい上、再投資のタイミングに悩んだりすることがあります。
持株会は有無をいわさずに再投資なので、そのような心配はありません。

メリット3:会社の事業や現場を投資家よりも知れる立場にある

間違ってはいけないのがインサイダー情報を得ての投資を勧めている訳ではないです。

インサイダー取引は絶対にダメです。

会社の社風で、年功序列で全然仕事ができない人が出世したりするのではなく、年次を問わず実力で出世が決まるのか等、会社が拡大成長するための人事採用となっているのかが見るべきポイントだと思います。

経営陣の手腕も重要なポイントとなるでしょう。

 

デメリット1:売りにくい

持ち株を売却し現金化する場合、申請が必要です。

これはインサイダーの疑いがないかを確認するためです。

売却するためには申請書に理由等を明記した上で取締役会等の承認を経て、ようやく売却し、現金化することができます。

また、会社指定の証券口座を開設する必要もあります。

売りたいと思ってから、売れるまでの間は数週間はかかると思っていた方がよいです。

しかし、これはメリットでもあります。

簡単に売れないので、初心者がやりがちな「ちょっと株価が上がったところで売る。」みたいなことをしにくいのです。

私自身も自社株がテンバガーになる過程で、ネット証券口座のように手軽に売ることができたら、10倍になるまで待てなかったと思います。

そして、立場上、売れない人もいます

管理職やM&Aをしかけるような部署に所属しているような場合は売却を制限されることも大いにあり得ます。

 

デメリット2:株主優待がもらえない

持株会では株主優待がもらえません

簡単に説明すると普通は「Aさん」が「Aさん」の証券口座を持っているのですが、「持株会」の場合は「持株会」という一つの口座で管理しているためです。

株主優待は人×口座単位の権利のため、「持株会」にAさん、Bさん、Cさんがいても、口座は一つなので、もらえません。

厳密には持株会として、1口座分はもらえているのかもしれません!?

 

その他:給与をもらう会社に投資するのはリスク?

「給与をもらう会社」と「資産を投資する会社」に集中投資すると、会社が倒産した場合に仕事も資産もなくなるからリスクだという話です。

「多くの卵(お金)を一つのカゴに盛るな。」という分散投資の考え方です。
確かに一理あります。

ですが、私が言いたいのは、奨励金のような優遇されたメリットがあり、PERやPBRが割安な状態にもかかわらず、投資できないような会社にはそもそも、勤めるべきではないと思います。

投資できない(=成長が見込めない、何らかの大きなリスクがある)会社に勤めていることをリスクと思った方がよいです。

今はまだ景気がよいので、転職を考えるなら今がチャンスだと思います。

 

最後に

色々と書き連ねましたが、持株会の制度等は会社によって異なるので、総務部等の持株会を管轄している部署に必ず確認するようにして下さいね。

こちらの
「JT株(日本たばこ産業)を保有する3つの理由
もよく読まれています。

JT(日本たばこ産業)は日本を代表する安定した高配当株です。ぜひご覧ください。

「NISA」をやっていない人、「NISA」って名前は聞いたことがあるけど、よく知らない人はこちらの
「NISAはオススメ!しかし、知られざるメリットも…!?」
をご覧ください。

・NISAとは何か?
・NISAのメリットとデメリット

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米国株(アメリカ)をはじめ、企業価値と株価にかい離が生じています。(「バブルが来た…!?」と言われています)
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Posted by hirokiti