「投資」と「投機」の違い。説明できますか?
「投資」と「投機」の違いについて、説明できますでしょうか。
よくあるケースでは「投機」なのに「投資」と表現されるケースです。
これから始める人はもちろん、既に始めている人も自分が「投資」か「投機」のどちらをしているのかをしっかりと理解しておきましょう。
違い1:期間
簡単に説明すると、「投機」は短期間なのに対し、「投資」は長期間行われます。
とてもわかりやすいですですね。
違い2:客観的な根拠の有無
「投機」の「機」とは「機会」のことです。機会とはすなわち、チャンスのことです。
チャンスと思ったら便乗して、短期間で売り抜けるような行為です。
短期的な価格変動をチャンスと捉えて行うFXやデイトレード、短期的な仮想通貨取引、等が投機です。
一言で表現すると、ギャンブルのようなものです。
一方、投資は長期的に見て、資本(資金)を投じる行為です。
「自己投資」や「自分への投資」といった表現があるものの、「自己投機」や「自分への投機」という表現がないのは、自分の成長価値を長期的に評価しようとしているからです。
例えば、同じ会社の株を購入する時も、「投機」と「投資」では全く異なります。
投機の場合、トレーダーのウルフ村田さんのような人が「この株は上がる!買い推奨!」等とtwitter等でつぶやけば、瞬く間に株価が上がります。
そのつぶやきに便乗し、まだまだ上がると思い、飛び乗り、短期間(場合によっては数時間、数秒)で売り抜くことを指します。
その際、「なぜ、この株が上がるのか?」を誰しもが理解できるように客観的に納得できるように説明できるでしょうか。
恐らく、難しいと思います。
なぜなら、株が上がる理由が「○○さんが言っているから」であり、本当に自分自身が理解して取引をしている訳ではないからです。
せいぜい、あったとしても、「今後○○の業界が伸びるから」くらいです。
私なら、
「その業界で、その企業が生き残り市場シェアと業績を伸ばせる根拠は何でしょうか?」と聞くことでしょう。
一方、投資は企業の将来価値と現在価値を照らし合わせ、割安であることから、現在の株価が安いと判断する。
あるいは、その企業が提供するサービスの市場がまだ伸びることや、競合他社と比較して、そのサービスが市場で優位に立てることの確証を得て、まだ成長する見込みが高いことから株を購入し、数年から数十年後に売ることを指します。
※余談ですが、成長市場は投資家から企業に期待される期待値も高いため、PER(株価の割安度を計る値)も高くなりがちで、要は企業の実態と比較して、株価は割高になりがちです。
その上、競争が激しいため、競合他社と比較して、他を圧倒するずば抜けた技術や独自のサービス力がない限り、動向を注視する必要があります。
同じ株でも、どういう意図や期間で株を売ろうとしているのかによって、投機か投資かは異なってきます。
これから何か投資を始めようとする人はどうしても、投資と投機を混合しがちです。
もっと直接的に言えば、投機をしがちです。
楽して短期間で稼げるようになりたいと思うから、投機になるのかもしれません。
得意、不得意もあると思いますが、ひろきちは投資をおすすめします。
でも、まずは「自分がやろうとしているのは投資なのか、投機なのか」を理解した上で、小額から何か始めてみるのがよいと思います。
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